フェアトレードクリスタル ~クリスタルに関わるすべての人に輝きを~


ヒーリングの世界で「クリスタル」という名称で呼ばれている石たちは、いわゆる鉱物・宝石に分類されます。 そうした石たちは、どんな過程を経て、日本に暮らす私たちの手元に届いているのでしょうか?

鉱物資源や宝石の多くは、貧困や紛争を抱えている国々で産出されています。 さらに、そういった貧しい国の中でも低所得層の人々が従事する労働が鉱物資源の採掘作業となります。 クリスタル(鉱物資源)を採掘する仕事は、重労働で危険と隣り合わせです。

このように危険を冒して母なる大地の奥底から、まさに「宝」として地上に掘り上げられる鉱物資源ですが、きらきらと輝く石をめぐるマーケットは、必ずしも「フェア」とは言えない状況になっています。



鉱物資源にまつわる問題の事例

(1)「紛争ダイアモンド」
2006年アメリカで制作された「ブラッドダイアモンド」という映画があります。この映画によって、「紛争ダイアモンド」という名称が広く世に知れ渡ることになりました。
ダイアモンドの売買によって得た資金が紛争のための武器を購入する資金源となっていること、それにまつわる労働搾取や闇取引の実態を描き出した映画です。
ヒーリング業界で使われているクリスタルは、いわゆる宝石(ジェムストーン)とは違いますが、クリスタルの多くはダイアモンドなどの宝石と同じ鉱山・鉱床から採掘されています。したがって、クリスタルもまた、「紛争ダイアモンド」の問題とは無縁ではありません。

(2)労働者の待遇
非常に厳しい労働条件で働いている労働者が多いのが、鉱物資源の一次産業の特徴です。
また、鉱山や鉱床は有毒性のガスや物質が存在するところも多いです。残念ながら、専門知識の欠如や十分な保護がないことに起因して、労働者の健康を守る対策がなされていないところが多く、結果として健康を害する労働者が後を絶たない地域もあります。
こうした状況から抜け出るための研磨などの専門技術を習得する機会にも恵まれないため、生活状況の改善もなかなかできません。

(3)環境破壊
労働者への保護がおろそかであるだけではなく、環境に対する対策もまた遅れています。鉱山や鉱床を掘る過程で出る有害物質などによる周囲の森林資源の汚染など、ほとんど対策がなされていないのが現状です。

(4)真贋の問題
鉱物資源の取引では、通常複数の仲介業者が多数の国にまたがって介在しています。その結果、トレーサビリティ(どのような搬送・加工経路を経ているか)があいまいになり、上記のような労働搾取だけではなく真贋の問題が発生しやすい状況にもなっています。 

着色等の加工によって、偽物が出回ったり、原価の何倍もの値段をつけた製品が別の呼称で売られていることも多く、消費者や小売業者にとっては安心して高品質の製品を買うことが難しいことも多いです。



ドイツのフェアトレードクリスタル運動

上記したような問題に関する取り組みとして、2009年、ドイツの著名な鉱物学者・クリスタルヒーラーのMichael Giengerが世界で初めてのフェアトレード鉱物・宝石協会(Fair Trade Minerals & Gems)を立ち上げました。Gienger氏はドイツのクリスタルヒーリング業界ではとても著名な方で、鉱物学の素養と長年の研究を重視している学究肌のヒーラーであり、クリスタルヒーリングの書籍を多数出版し、各国語に翻訳されています。

その後、2010年には長年フェアトレード問題に取り組んできた企業カウンセラーであり音楽家でもあるBernd Graf氏が、ヨーロッパで初めてのフェアトレードクリスタル専門の卸業者One World Mineralsを起業しました。このOne World Mineralsは、上記のGienger氏の団体と密な協力体制にあります。

ドイツは、もともと12世紀のヒルデガルト・フォン・ビンゲンの時代から既に鉱石・宝石への関心、特に石の持つ癒しの効果への関心が高く、やがて18世紀末から19世紀にかけて花開いたロマン派の時代には、数多くの鉱物学者が輩出しました。また、イーダーオーバーシュタインなどの世界トップレベルの研磨技術も有しており、石に関しては非常に長い伝統を有しています。

ここ数年、ドイツの技術力・研究業績といった伝統を土台に、今後は世界各地のクリスタル産出国とのフェアな取引を築いていきたいという動きがヒーリングストーン業界で動き出しています。



One World Mineralsの紹介

現段階では、当店のクリスタルはすべて、上記に紹介したOne World Mineralsさんからの輸入とする予定です。ここで、One World Mineralsさんのポリシーをご紹介したいと思います:

フェアトレードプロジェクトもしくはフェアトレード基準の実施に向けて努力しそれにふさわしい取引関係業者のプロジェクトから購入した鉱物および宝石のみを扱う現段階で欧州唯一の卸業者です。こうしたプロジェクトとしては、フェアな労働条件、自然保護および社会福祉的公益事情を実現すべく努力している、個人地所を所有する家族経営業者、収集家、「西洋のスタンダード」で取引を行う業者が挙げられます。

不要な輸送経路を避け、石の産出国またはドイツでの加工を行うことをとても重要であると考えています。
鉱山から研磨工場そして販売に至るまでの取引経路のすべての段階をフェアトレードに基づいて行うよう尽力しています。石の産出地と取引関係をその欠点(短所)も含めて公開します。
現段階では避けることのできないフェアトレード取引経路上のギャップを埋めるためのプロジェクトを支援しています。 Michael Gienger氏のFair Trade Minerals & Gems と緊密に連携しています。GKS認証業者です。



GKS認証について

GKSとは、ドイツのSteinheilkunde EV.(ストーンヒーリング協会)で発行している認証で、gemmologisch kontrollierte Steinqualitaet=宝石学的管理認証品質のことです。この認証を得た石の販売業者は、ストーンヒーリング協会の提示するガイドラインに沿った品質の石を販売しています。

ドイツのストーンヒーリング協会(Steinheilkunde EV.)とは?
ストーンヒーリング協会は、1995年にシュトゥットガルトで設立され、1999年以降NPOとして活動している団体で、その主要目的は、ストーンヒーリングの自然療法としの社会的認知を得ることと、消費者の保護です。一連のプロジェクトを通じて、ストーンヒーリングの法則やヒーリングストーンのシステムを研究し、使い方を公開し伝授しています。


なぜGKS認証を発行するの?
ストーンヒーリング協会は、GKS認証を発行することで、消費者やストーンヒーリングを施術する自然療法士が、偽造・加工されていない宝石・鉱石品質を見分けられるようにしています。また、定期的に啓蒙活動や相談を行うことで、真贋や品質を識別できるように消費者や療法士を助けています。

GKS認証はどのように発行されるの?
GKS認証は、団体のメンバーや各種利益団体とは無関係に独立して認証を発行しています。認証は、協会のラボ施設にて独自に行われ、協会やGKSガイドラインに沿った検査された結果発行されます。

GKS認証とは具体的にどういうもの?
GKS認証は、認証を得た業者が扱う石が、イミテーション、合成、および人工的な偽造をまったく行っていない宝石・鉱石であることを認証します。人工的な偽造加工としては、たとえば放射線加工、加熱、有機・無機顔料による着色、プラスチックによる浸漬や被覆、再生加工が含まれます。ワックスとオイルによる加工は目下のところまだ許容されていますが、今後はGKS認証の規定で禁止される予定です (注:One World Mineralsさんの場合は、ワックスやオイル加工をした石は取り扱っていません)。 また、GKS認証業者は、クリスタルを商標名で呼ぶ場合には常に鉱石学の学術名を添えて表記することになっています。

GKS認証業者は最低でも1年に1回、検査を受けることになっています。この告知ありの検査のほかに、告知なしの検査も行われることがあります。GKS認証業者はよく偽造される石のリストを所有しており、仕入れた石の真贋を独自に検査してから販売する義務を持っています。万一この義務を怠った場合には、警告・処罰・認証剥奪が段階に応じて行われます。

GKS認証の対象となるクリスタル・鉱物は、ヒーリング使用を念頭においており、そのための効果が得られる石の品質であることを前提としています。(純然たる装飾品としての目的のものは想定していません)